ロントンホール コーヒーカップ (1755年頃)
A Longton Hall Coffee Cup Ca.1755
ロントンホールのコーヒーカップ。丸くシンプルで、側面はほぼ垂直な形状。取っ手は、ロントンホールに特有のダブル・ループ型である(ロントンホール(LH6)、ウエストパンズ(WP1)及び(WP2)を参照)。
側面には、多色彩のエナメルで、バラを中心とした花束が描かれている。この図柄はロントンホール中期(1753-57年頃)に多用されたもので、氏名不詳ながら'Trembly Rose painter (震えるバラの絵付師)'と呼ばれる絵付師によって(あるいは彼/彼女のスタイルで)描かれたものである。この呼称は、しわの寄った花びらなどから、バラが震えているように見えることに由来しているとされる。(ロントンホール(LH2)、(LH7)及び(LH8)を参照。)
高さ(Height): 6.7cm
マーク: なし
Marks: None
参照文献/References:
- Bernard Watney "Longton Hall Porcelain" Plate 58B and p.36 (for the 'Trembly Rose painter')
- Phillips Catalogues"The Watney Collection of Fine Early English Porcelain, Part II" Lot 502
- Victoria & Albert Museum Website:
http://collections.vam.ac.uk/item/O237232/coffee-cup-longton-hall-porcelain/
http://collections.vam.ac.uk/item/O341723/cup-longton-hall-porcelain/
(2020年12月掲載)